NPO法人健康サロンの活動

私たちは2016年に安田女子大学薬学部において行った「なぜ処方薬は飲み残されるのか」研究を行いました。
その中で特に高齢者は病状や処方意図が十分に説明されていない場合、医療者の指示と異なる行動を取る場合がある事が分かりました。
処方薬の場合は「効かないから」、「薬が多過ぎて心配だから」、「副作用が出たから」、「副作用が心配だから」などの理由で、身を守るために飲んでないという事例が見られました。
療養においては高血圧、糖尿病などの生活習慣病になっても、生活習慣病について学ぶ機会が少なく、
生活習慣を見直す重要性もよく分からず、生活習慣の改善行動に結び付くような深い理解は得られていない場合が多いことが課題です。
生活習慣病、認知症対策への不安は広く地域に浸透しており、学びの場を求める人は沢山います。
一方、健康教育の知識を持つ医療従事者は「国民の健康な生活の確保」を使命としていますが、
まずは病人への対処が優先することから、健康教育への係わりは僅かの時間に限られている現状です。
その結果、医療従事者と接するのは、健康を損ない病気になってからの係わりとなり、
病気になる前に医療の専門家と繋がりを持って適切な健康教育を受けられる国民はごく一部に過ぎません。
これが日本の高齢者が置かれた現実です。
この現状を変えるために、私たちは高齢者の健康教育に情熱のある医療者を講師として登録頂き、
住民のニーズに応えて地域に出かけて専門家の知恵を地域に届ける仕組み「健康講座」を4年前に作りました。
私たち健康サロンは専門家の持つ健康への知恵を「健康講座」を通じ、不安を抱える高齢者に届け、健康寿命の延伸を支援しています。

健康サロンの活動

INFORMATION

福岡県の出前講座始まる

2019.07.26

健康サロンだより　第 9 号　( 6月号 )

2019.06.30

NPO法人健康サロン変更登記

2019.06.12